この記事で解決できるお悩み
- 車中避難って本当に安全なの?
- 赤ちゃんに本当に必要なものって何?
- 少しでも快適に過ごすコツを知りたい!

こんな悩みを解決できる記事になっています!
0歳児を育てながら防災の専門知識を活かした私の視点でまとめました。
災害時、赤ちゃんを連れて避難所へ行くことに不安を感じるママ・パパは少なくありません。
人が多い場所での感染リスク、授乳スペースの不足、泣き声への気遣い…。
「周りに迷惑をかけてしまうのでは?」「赤ちゃんに負担をかけてしまうのでは?」
そんな思いから、“車で避難”という選択肢を考える家庭が増えています。
記事前半では、赤ちゃん家庭のために車中避難の現状を、後半では実際に持っておくべきグッズと車内を快適に保つ工夫やコツをわかりやすくお伝えしていきます。
目次
車中避難とは?赤ちゃん家庭が知っておきたい基本

車中避難が必要になるケース
「人が多くて避難所に入れない…」「赤ちゃんが泣き続けていて入るのが難しい」
そんなとき、車中避難は大切な選択肢になります。災害時、特に赤ちゃんがいる家庭では、授乳やおむつ替え、寝かしつけるための静かな環境が必要なので、避難所での生活は大きなストレスになることも。
たとえば、避難所が“学校の体育館”だとすると、車中避難は“自分の部屋に鍵をかけてこもれる状態”。狭いけれど、周りを気にせずに赤ちゃんと安心して過ごせる空間です。

避難所に入りづらいときの“もうひとつの選択肢”として、車中避難の知識と準備を知っておくことは、赤ちゃんの命を守る力になります。
避難所ではなく車を選ぶ理由
繰り返しにはなりますが、災害時に赤ちゃんの体と心を守るため、避難所よりも車を選ぶ家庭が増えています。
避難所では、以下のような「赤ちゃんにはつらい環境」があります。
項目 | 赤ちゃん家庭にとってのリスク |
---|---|
密集・大人数 | 泣き声への気遣い、感染症リスク |
プライバシーなし | 授乳・おむつ替えがしづらい |
温度調整できない | 暑さ寒さに敏感な赤ちゃんには危険 |
衛生面 | 除菌や手洗いが不十分なことも |
こうした理由から、特に感染症が心配される災害時(大雨・地震など)には「自家用車で赤ちゃんと一緒に過ごせるようにしたい」という家庭が多くなっています。
また、車内では他人の目を気にせず、赤ちゃんとママやパパのペースで過ごすことができることから、精神的な負担も減らすことができます。
「赤ちゃんと一緒に安心して過ごしたい」という気持ちを大切にするなら、車中避難を選ぶのはとても自然なことです。そのときのために準備をしておくことで、心にも余裕が生まれます。
赤ちゃん連れの車中避難で本当に必要な持ち物リスト

最低限の必需品(0~4か月)
赤ちゃんの命と健康を守るには、「授乳・排泄・防寒対策」の3つをそろえた最低限の準備が必要です。
赤ちゃんは自分で動けず、しかも大人より体温調整が苦手で、おなかもすぐすきます。災害時はコンビニやスーパーも閉まってしまうので、必要なものを自分で持っておくことが命綱になります。
備えておくべき授乳グッズ
- 液体ミルク(開けてそのままあげられる)
- 紙パック哺乳びん or 使い捨て哺乳びん
- 授乳ケープ
備えておくべき排泄グッズ
- 紙おむつ(7日分以上)
- おしりふき(多めに)
- 防臭袋(におい対策)
- ペットシート(おむつ替えマットの代用、そのまま捨てれる)
- ビニール手袋(手に直接汚れがつかない)
備えておくべき温度調整グッズ
- 肌着・洋服
- 室温計、湿度計
- カイロ
- 電池や充電式のハンディ扇風機
- 薄手の毛布(寒さ対策)
- 薄手のバスタオル(敷布団替わりにも)
私は車中避難時以外にも普段のお出掛けで渋滞に巻き込まれたりする場合を想定して、これらのグッズをひとまとめにして毎回車に乗せるようにしています。
どんなときでも「とりあえずこれがあれば生き延びられる」というセットを積んでおくことで、いざというときの安心に繋がります。
車内の温度・空気・衛生対策
赤ちゃんが安全に過ごすためには、車の中でも「温度・空気・清潔さ」をしっかり保つことが大切です。
赤ちゃんは暑さにも寒さにもとても敏感です。
たとえば、車中の温度は外気温に影響されやすく、地域にもよりますが夏は40℃以上、冬は氷点下になることもあります(JAFの車内温度実験より)。また、空気がこもることで二酸化炭素が増えたり、衛生状態が悪くなると感染症の原因にもなります。
準備しておきたいアイテムはこちら👇(最低限の必需品と重複するものもあり)
温度調整対策グッズ
- 室温計、湿度計
- 電池や充電式のハンディ扇風機
- 薄手の毛布(寒さ対策)
- 断熱マット
- サンシェード
- カイロ
空気対策グッズ
- 換気(窓を少し開ける)
- 小型空気清浄機(車載用)
- ポータブル電源
衛生グッズ
- 除菌シート(アルコールなし)
- ウェットティッシュ
- 個包装清浄綿
- 体温計・常備薬
- ごみ袋(ジップロックなどの密封、圧縮できるもの)
- ガーゼ
車中避難では、「温度・空気・衛生」は3つそろって初めて赤ちゃんが安心できます。命を守るインフラと思って備えましょう。
プライバシーと授乳時の工夫
赤ちゃんとママの安心のために、車内でも「目隠し」や「授乳スペースの工夫」がとても大切です。
授乳やおむつ替えは、とてもデリケートな時間です。車中避難は周りから丸見えになりがちで、特に夜間は室内の灯りで中が透けて見えてしまいます。
プライバシーが守られないと、ママも赤ちゃんもリラックスできず、ストレスが大きくなります。
車の中でも、ちょっとした工夫で「安心できる小さな部屋」が作れます。赤ちゃんとの避難生活を少しでも快適にするために、目隠しと授乳スペースの工夫はとても重要です。
赤ちゃんとの車中避難を少しでも快適にするアイデアと注意点

家族みんなが安心できる「空間づくり」の工夫

赤ちゃんだけでなく、家族全員がストレスなく過ごすには「車内を安心できる空間にする」ことが一番のポイントです。
避難生活では、家とはまったく違う「狭く・暗く・不安定」な環境になります。特に車中泊は、1台に家族全員が過ごすことも多く、ほんの少しの工夫で快適さが大きく変わります。
空間づくりのアイデア
工夫の内容 | ポイント |
---|---|
シートの段差をなくす | 厚手のタオルやクッションで床をフラットに |
室内灯をやわらかくする | LEDランタン+タオルで光を柔らかく |
匂い対策 | 消臭剤+ゴミ袋の二重管理、防臭袋の活用 |
音を遮る | 窓に毛布をかけると、外の音や光をシャットアウト |
寝る場所を分ける | 赤ちゃんスペースと大人スペースを分けるだけでも快適度UP |
避難時の車内は工夫なしでは寝返りも打てず、赤ちゃんが泣けば全員が起きてしまうため“暮らす工夫”が大切です。
赤ちゃんのためだけでなく、家族全員の心と体を守るには、小さな空間を“安心できる部屋”に変えるアイデアを備えておくことが大切です。
車中泊で気をつけたい「エコノミークラス症候群」と安全管理
赤ちゃん家庭でも油断できないのが、エコノミークラス症候群などの健康トラブルです。
車中泊は狭い空間で長時間同じ体勢になってしまうことが多く、エコノミークラス症候群のリスクがあります。赤ちゃんに限らず、ママ・パパや祖父母も体調を崩しやすい環境です。
発症を未然に防ぐために、次のポイントを押さえておきましょう。

車中避難中は「寝るだけ」ではなく、「ちょこちょこ動く・よく寝る・よく飲む」ことが大切です。
夜間や緊急時に備えた「連絡・電源・情報」の準備
真夜中や緊急事態に備えて「電源・情報・通信」を常に確保しておくことが、安心と行動力を生み出します。
避難時、特にスマートフォンは家族や行政との連絡手段であり、ライトや地図、天気の情報源でもある重要なツールです。災害では停電や通信障害が起こる可能性もあるため、事前に備えておくことが必要です。
おすすめアイテム👇
機能 | 推奨アイテム |
---|---|
電源確保 | ポータブル電源、モバイルバッテリー(2台以上) |
情報収集 | 手回しラジオ、災害アプリ(Yahoo!防災速報など) |
通信手段 | 家族内でLINEグループ or 安否確認アプリを活用 |
スマホが使えないのは、地図がないまま知らない山道を歩くようなもの。電池が切れる=情報と連絡が断たれるということになります。

予備のバッテリーとアプリの準備で、家族の命綱を守りましょう!
まとめ|車中避難でも赤ちゃんの命と笑顔を守るために
災害が起きたとき、赤ちゃんと一緒にどこに避難するかは、とても大きな決断です。
避難所には入りづらい…。でも、車の中も安全とは限らない…。
だからこそ大切なのは、「車中避難」の正しい知識と、“赤ちゃんにとって必要な備え”をきちんと用意しておくことです。
備えがあるだけで、心と行動に余裕が生まれます。
災害はいつどこで起こるか分かりません。だからこそ、「今日できる準備」を、今すぐ始めましょう。
赤ちゃんとご家族が、どんな時でも安心して過ごせるように——

今回お伝えしたリストと知識が、あなたの心強い味方になりますように。
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