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【完全保存版】赤ちゃんがいる家庭の災害時‘‘本当に必要なもの‘‘リスト(避難時用)

この記事で解決できるお悩み

  • 災害時の避難所ってどういう環境なの?
  • 避難時に赤ちゃんがいる家庭が本当に必要なものは?
ひよこ(執筆者)
ひよこ(執筆者)

こんな悩みを解決できる記事になっています!
今回は私が本気で選び抜いた、赤ちゃん家庭が避難時に備えるべき『モノ』についてまとめました。

地震や大雨、突然の火災…。災害は、私たちが家で普通に過ごしている“その時”に起こるかもしれません。特に赤ちゃんがいる家庭にとって、避難は「逃げる」だけではなく、「守る」という大きな使命をともないます。

記事前半では赤ちゃん家庭の避難所での生活の現実を、後半では避難時に本当に必要な備えリストを解説するので、いつ避難する事態になっても慌てないように育児中のすべてのママ・パパに読んでほしい内容です。

赤ちゃんと一緒に避難するということ

避難が必要になるタイミングとは?

避難が必要なのは「危ないかもしれない」と思った“その時”です。避難指示が出る前でも、赤ちゃんがいる家庭は早めの行動が命を守ります。

国や自治体の避難情報(警戒レベル3~5)は「地域全体」に向けたものです。ですが、赤ちゃんは体が冷えやすく、泣き止まないことで避難に時間がかかったりします

「内閣府防災ガイドライン」では、乳児・高齢者など要配慮者は「警戒レベル3(高齢者等避難)」の段階で避難が望ましいとされています。

たとえば、大雨が降り続いていて「そろそろウチも危ないかも…」と思ったとします。
大人だけならギリギリまで様子を見てもいいかもしれません。でも赤ちゃんと一緒だと、荷物をまとめるだけでも時間がかかりますし、赤ちゃんが泣いて移動が遅れることも。

まるで、「マラソンを赤ちゃんを抱っこしたまま走る」ようなものです。
だからこそ、少しでも早くスタートラインに立つことが大切になります。

ひよこ(執筆者)
ひよこ(執筆者)

避難は「指示が出たから動く」のではなく、「赤ちゃんがいるから早めに動く」。それが家族を守るいちばんの備えです。

避難所での生活の現実

避難所は「安全な場所」ではありますが、赤ちゃんにとって快適な場所ではありません。

避難所にはたくさんの人が集まり、エアコンや仕切りがない場合もあります。授乳やおむつ替えのスペースも限られ、音やにおいが気になる中で赤ちゃんを落ち着かせるのはとても大変です。

東日本大震災では、避難所での「プライバシー不足」「衛生環境の悪さ」が赤ちゃん連れ家庭の大きなストレスになったと報告されています(厚生労働省ヒアリング調査より)。

私も仕事で避難所を訪問したことがあります。その際、物資支援も間に合っておらず、いつまた災害が起きるかわからない状態でピリピリとした雰囲気に包まれていました。

そのような環境で、常に周りの方に配慮しながら赤ちゃんと生活することは、ママやパパの心身の負担も増加してしまいます。

だからこそ、「避難所では思うように過ごせない」と最初から考えて準備をしておくことが必要です。

ひよこ(執筆者)
ひよこ(執筆者)

必要な物資を持っていくこと心の準備をすることが、赤ちゃんと家族の安心に繋がります。

ポイントまとめ表

項目注意点
避難のタイミング「危ないかもしれない」と思った時、警戒レベル3で出発が理想
避難所の環境音・光・温度・プライバシーが不十分
赤ちゃんとの移動時間がかかり、泣いてしまうことも
衛生管理室温の調整ができない、手洗いや除菌がしづらい

赤ちゃん家庭のための避難時に本当に必要な備えリスト【完全保存版】

最低限の持ち出しリュック

まずは「家族全員分の命を守るもの」を優先して、両手が使えるリュックにまとめて準備しておきましょう。

災害時の避難は、両手がふさがる可能性が高く、スピード勝負です。

例えば、赤ちゃんを抱っこして階段を下りるとき、片手に荷物を持っていたらどうなるでしょう?
足元がふらついたり、バランスが取れなかったりしてとても危険ですよね。

避難の基本は、「背負えてすぐ動けること」。

今回の備えリストは赤ちゃん用のアイテムに絞ってご紹介しています。家族全員分の避難時に必要なものは、後日掲載予定の記事を参考にしてもらえると嬉しいです。

赤ちゃん用の追加アイテム(0~4か月頃:乳児期)

0~4か月の赤ちゃんには、「特別に必要なもの」を別で用意しておきましょう。

合わせて読みたい

赤ちゃんは「大人のミニサイズ」ではありません。お世話に必要なものはすべて特別です。
水の種類・ミルク・おむつ・温度調整——どれも、赤ちゃん専用のものがなければ健康を守れません。

日本助産師会の報告では、災害時に最も困ったことの1位は「ミルクやおむつが足りない」ことでした。

赤ちゃんにとって、ミルクやおむつがない状態は「私たちが水もトイレもない場所で過ごす」ようなものです。ほんの数時間でも命に関わることがあります。

避難所での生活を想定した準備だからこそ、赤ちゃん専用の防災グッズは大人と別にしてしっかり備えましょう。

赤ちゃん用本当に必要なものリスト

ここでは、避難時に必要なものリストを各項目にごとに分けてご紹介します。備えの準備の際には、ぜひこのリストを参考にしてみてください!

災害時に必要な授乳グッズ

  • 液体ミルク(開けてそのままあげられる)
  • 紙パック哺乳びん or 使い捨て哺乳びん
  • カイロ(ミルクを温める場合)
  • 授乳ケープ(仕切りがない場合があるため)

災害時に必要な排泄グッズ

  • 紙おむつ(7日分以上)
  • おしりふき(多めに)
  • 防臭袋(におい対策)
  • ペットシート(おむつ替えマットの代用、そのまま捨てれる)
  • ビニール手袋(手に直接汚れがつかない)

災害時に必要な温度調整グッズ

  • 肌着・洋服(汚れたときの替え、肌着は最低7枚)
  • 室温計、湿度計
  • 電池や充電式のハンディ扇風機
  • 薄手の毛布(寒さ対策)
  • 薄手のバスタオル(敷布団替わりにも)

災害時に必要な衛生グッズ

  • 除菌シート(アルコールなし)
  • ウェットティッシュ
  • 個包装清浄綿
  • 体温計・常備薬
  • ごみ袋(ジップロックなどの密封、圧縮できるもの)
  • ガーゼ、スタイ
  • 母子手帳・保険証
  • 赤ちゃんがお気に入りの小さくて軽いおもちゃ
  • 基本的に自宅避難時に備えているものに+αで準備する。
  • 電気やガスは使えないことを前提に。
  • なるべく普段から使い慣れているものを。
ひよこ(執筆者)
ひよこ(執筆者)

もし車で避難所に行けるのであれば、ポータブル電源を車に載せておくと安心です。

避難所では手に入りにくいもの

避難所では「赤ちゃん用のもの」は、基本的に手に入りません。

避難所の物資は、まず大人用から優先され、赤ちゃん用の備蓄はとても少ないのが現実です。

避難所に行って「赤ちゃんのミルクありますか?」と聞いたら、「届いていません」と言われたらどうしますか?
それが夜だったら?数日続いたら?

命を守るには「届くのを待つ」のではなく、「自分で持って行く」が前提です。

特に手に入りにくい赤ちゃん用品リスト

アイテムなぜ手に入りにくい?代替不可の理由
液体ミルク備蓄が少ない赤ちゃんが水を飲めないため
おむつ(サイズ指定)サイズが合わないことが多い体型に合わないと漏れやかぶれの原因に
おしりふき消耗が早い衛生管理に必須
哺乳びん使い捨てでないと消毒できない衛生的に再利用が難しい

おまけ:パッキング方法のコツ5つ

赤ちゃん用品の持ち出しは、「誰が見てもすぐ使える状態」にしておきましょう。

災害時、ママやパパが不在・体調不良になることもあります。そんなとき、他の家族や周囲の人が代わりにお世話できるようにしておくと安心です。

防災士や自治体の指導でも「パパや祖父母でも使える備え」が推奨されています。

パッキング方法のコツ5つ

  1. 中身を袋ごとに分けてできるだけ圧縮(ジップロックなど):「ミルクセット」「おむつセット」などに分類
  2. 中に入っている「モノ」と「個数」を袋に見やすく書く
  3. 使い方をメモして同封する:液体ミルクの開け方、常備薬の種類と服用回数など
  4. 赤ちゃん用品一式をビニール製の袋でまとめてリュックに入れる:取り出しやすい、防水対策
  5. 冷蔵庫の扉にチェクリストを貼り、中身を記録:家族で共有

まとめ|命を守る“逃げる備え”をいま始めよう

災害が起きたとき、赤ちゃんと一緒に避難するというのは思っている以上に大きなハードルです。
避難所は安全な場所ではありますが、決して赤ちゃんにとって快適な場所ではありません。

しかも、赤ちゃん用の物資は避難所では手に入りにくいのが現実。

「きっと支援が届くはず」と思っていても、それが“今日中”とは限りません。
その時、わが子の命と安心を守れるのは、「今」準備しておいたあなたの行動だけです。

だからこそ、「今のうちに」できるところから」始めてみてください。
この記事がそのきっかけになれば、心からうれしく思います。

ひよこ(執筆者)
ひよこ(執筆者)

家族で話し合いながら、“わが子を守る防災”を一緒に進めていきましょう!

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mamabousai執筆者から育児を頑張るママ・パパへ

育児、家事、仕事の繰り返しで気が抜けない毎日を過ごされていると思います。本当にお疲れ様です。

私自身も0歳の赤ちゃんを育てながら、過去の経験を活かして

「ひとりでも多くのママやパパが、安心して育児と備えができるように」

という想いで、このサイトを作りました。

災害はいつ、どこで起こるか誰にもわからないからこそ、日頃の備えがとても大切になります。

「備えってむずかしい…」そんなイメージを、「これならできそう!」に変える情報をわかりやすくお伝えしていきます。

あなたやあなたの大切な家族を守るための、第一歩のきっかけになれたらうれしいです。

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